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Jet Boil SOL Tiが壊れてしまったのでPrimus Eta LITEを買ってみた

はい、Jetboilの故障モードといえば5割りはこれなんじゃないかという底部の熱をかき集めるフィンが破損してしまいました。最初は波上になっている一か所が外れただけでしたが、そうなると左右のフィンも使っているうちに高熱になってしまい、破壊されていきどんどんと外れて行ってしまいまいた。一か所壊れてから三回ぐらい使ってこの状態なのでさすがにもう使えい続けるのは難しいだろうということで買い替えの検討を。ちなみにバーナー部分は生きているので、カップの部分だけ購入すればいいのですがノーマルのSOLだと10000円ぐらい、Tiだと13000円ぐらいします。

それだけ出すんだったら、せっかくなので別の製品も試してみたい。そして手ごろなことにカップ単体よりも格安でバーナー付き、Primusの類似商品があったりします。


それが上のPrimus Lite Etaです。これは国内で販売されていないので、米国Amazonから直送輸入してもらいました。価格は59$+送料10$と送料足しても7000円ぐらいでした。最近のamazonは国外輸出がEbayばりに遅くなっていたので期待はしていませんでしたが、なんと今回は一週間で手元まで配送されてきました。

さて、せっかくなので開封レビューです。JetBoilとちがって箱はだいぶ立派です。空けづらいし処分しづらいプラスチックパッケージではなくしっかりした箱でした。ここは老舗なりのこだわりなのか。

箱を開けるとバーナーとカップが並んでいます。

カップの方は見た目はそんなにJetBoilと変わりませんが、バーナーは一目で違うのがわかります。

といっても、外側のの形状が違うだけでSOLのバーナーメインの部分 (穴がぶつぶつ) は全く同じ径で構造に見えるので、どこかのOEMなのかSOLの方が後発なので真似されたのかと思われます。下の銀のラベルはいわゆる禁止事項が書いてあって、剥がしたらだめですよー(コンプライアンス違反)となってますが輸入した時点で保証も何もないのと、邪魔なのでレビュー後に速攻ニッパーで切り落としました(笑)

 

三角形の針金みたいなところと本体の間にカップを挟む構造になっていて固定されます。JetBoilのロック構造と比べると少し砂が入ったくらいであれば、問題なく使えそうです。Jet Boilの時は使ってるうちにどんどん回しずらくなるので、回して固定するのは途中からやらなくなってました。

こちらがカップです。JetBoilと違うのはふたが固定されません、。横に置いただけで半分開いてしまいます。これはJetBoilのほうがうれしいですね。ただ、この蓋についてはオプションでコーヒー用のフィルタセットを買うとJetBoilと同じような蓋が手に入るようです。今回は買ってないので保証はしかねますが・・・

もうひとつちがうところは蓋がコップになっているところです。JetBoilのように底のカバーがコップにはなっておらず、買ってすぐにザックの中で割ってしまった身としてはコップでカバーされるよりも本来の形状でフィンが保護されている方に軍配をあげたいかな。

ほとんどフィンが表に出ていないのでそのまま収納しても破壊することはなさそうです。

カップのまわりの断熱生地は断トツでPrimusのほうがよさそうです。生地の厚さしかり、取っ手の硬さもJetBoilのように重さに負けて伸びてしまって使いづらいというようなことはなさそう。

取っ手を横に取り付けてつるすこともできます。バンジー紐も付属です。

 

そして、取っ手についているこの棒。何に使うかというと・・・

三角形の隅に取り付けて、簡易五徳になります。一回ガスをつけて試してみましたが(さっきの銀のラベルの室内で使わないを速攻でViolationしてますw)火力調整は普通の調理ができるという売りの最新のJetBoilに負けず劣らず可能なようなので、炊飯などにも活躍しそうです。怖いのはねじ式なので気が付いたら外れてたとかで無くしそうなこと・・・別に袋用意して管理した方がいいかも。

 

さて、ここまで見てくるとスペック上はJetBoil SOLよりもいろいろ考えてあり、とっても良さげなETAですが・・・一つ大問題が。それは重さです。

ガスを除いた各フルセットの重さはJetBoil Sol Tiは280g、たいしてETAは400gと実に4/3倍ほどの重さとなっています。ちなみにAlminiumの場合でもSOLは312gと優秀で容量はSOLが0.8LでEtaが0.5LなのでこれまたJetBoilの方が優秀ですね。とはいえ、JetBoilのほうも五徳機能を追加すれば数十グラムは差が縮まるのと、すべて一つに収納できるという利点がある。また、ここまでで触れていなかったけど、ガスの固定足はJetBoilは内蔵式、Etaは中に収納できない大きさだったので使用しない前提とにしてます。

そんなわけで、両者共に利点が見事に分かれます。SOLが軽量重視という設計であることを鑑みても、わかりやすい差になったわけだけど

・PRIMUS ETA LITEは一つで機能がたくさんあってまとまっているので、テント泊でゆっくり縦走するような人に向いている気がする。
・SOLのほうははやりのファストハイクとか、小屋迫でなるべく軽量を目指す人が持つものかな。

ETAとSOLで比べてしまうと価格的には二倍以上の差が出るので、お財布との相談もあるかもしれないですね。とりあえず一台を買ってみるということであればETAの方がいいかなと思います。

また、SOLはたまたま今まで使っていたので比較に使っていましたが、JetBoilは種類が多様なので今回のEtaと同じ傾向を持った製品もあります。ただ、重量は同じくらいになってくるので値段を考えると自分ならEtaのほうに軍配が上がりそうです。まだ現場でのテストはしていないので、今後どこかの縦走で使って報告したいと思います。

 

SOLは収束製品なのかバーナーと一緒に販売してないみたいです。なので、バーナーはこちら。上はカップのみですね。

 

 

 

 

 

家サーバーを一新 N54 Proliant Microserver に Windows Storage Server 2012 R2を導入

五年ほど使っていたBuffaloのTera station  TS-XL (1TB x 4: RAID5)がついに容量いっぱいとなったため新調することにしました。
巷で言われている一台故障して、その一台を復元中に他のディスクが壊れて普及不可能になるよという、少し心配なRAID5でしたが最後の最後まで全ドライブのステータスが健全のままで役割を終えてくれました。

で、2年ぐらい前にメディアサーバーに使用とか思って買ったHPのマイクロサーバー N54 が文鎮として誇りをかぶっており、これをNASにしてしまおうと思い立ったわけです。

早速、必要なもの。本体はあるのでOS用ディスクとストレージ用のHDDx4を調達します。現状で最も容量当たりの単価が安いのは3TB。ネットで価格を見て大体あたりをつけてWesternDgitalのBlueでエンタープライズ向けでないので、冗長考慮するとRaid6で組もうかなーと思いながら、秋葉に繰り出しました。

いつもの、PCパーツ店巡回コースを一周しながら、妥当な値段でWDのハードディスクは販売されているなーと確認していたら、ふとTwo Topで面白いものを見つけました。

 

MG03が8000円、MG03ってエンタープライズ用ですよね?平均故障時間1,200,000 hoursとかいうやつですよね?あまつさえ、StorageServerのために御一人様4台までとか、ロットも製造年月もばらばらですとか同じ稼働時間でも同時期にHDDが故障しないという配慮!どう見てもストレージ用に使ってくれという仕様。これは買うしかない。Two Topわかってる!

というわけで、即決現金購入をしてきました(笑)

購入したHDDは2016年ロットから2013年までさまざま。さすがに2013は古いかなあと思うものの、エンタープライズがこの値段だったんだということで納得して購入。保証は代理店の1年のみで通常の稼働時間に対する保証はつきません。これも値段なりということで納得。

さて、パーツはそろったので今度は中身です。
NASといえば9割り型Linuxが相場で今回も最初はそれで行こうかなと・・・いやでもマイクロサーバーって曲がりなりにもX64アーキテクチャなので、そのままWindows走っちゃうな~そういえば昔TechEdに入ってた時のWindows Storage Serverのライセンス全く使ってないなあ~SMB3.0とか試してみたなあの流れで

Windows Storage Server 2012 R2に決定しました。

N54のほうは最新のBIOSさえ当たっていれば普通にOSはインストールできます。ただ、インストール元をUSB光学ドライブにしていたらフォーマットのところでつまずいてしまったのでUSB のinstall Disk作製してインストールしました。OSインストールさえしてしまえば、各種ドライバを入れて、ディスクプールの作成をして、ファイル共有をするだけというLinuxでがりがりやるのに比べると割とスムーズににNASとしての機能を果たすようになりました。Windowsでサーバーにするメリットはコスト的にもないという風に見かけますが、十年以上Linuxをいじってきても(遊びでですが)ディストリビューションだったり、バージョンだったりで動くはずのものが動かないことが多々あるので(それが楽しいんですけどw)力を入れずに使う分にはWIndows Serverはありなんではないかと思ってます。

SMB3.0の力ですが、1000TでL2のハブを介して動作検証する限りは70MB/Secぐらいの速度が出ているので元のTeraStationに比べると5倍以上は速い結果に。ストレージ専用にしては有り余るCPUパワーとSMB3.0のおかげですかね。

とりあえず、立ち上がったので現状はTorrentSyncでドロップボックスserver代わりにしつつ、RemoteDesktopでメンテできるようにしています。またそのうち、このサーバーの上でVPCでLinuxたててとかやりたくなってくるとは思うのでwそれは後日談で。

Scarpa スカルパ シャルモのソールを張り替えしてみた んだけど・・・もしかして偽物?

全く題名通りの内容ですが、四年ほど使った登山靴もついに限界に来たと判断し、ソールの張替に出しました。よく寿命は五年ほどといわれますが、例年5月に一週間、八月に一週間、その他1-2泊の登山をよくしているので年間20-30日ぐらい使っているから、4年間で100日ほど使ったことになり、まあ妥当な期間働いてくれたと思う。

写真を撮り忘れてしまったのだが、特にミッドソールの劣化と底のかかとのラバーの摩耗がひどく、溝がほぼなくなってしまっていた。ミッドソールはいわゆる加水分解と思しき状態で、これまた、かかと付近がぽろぽろ崩れるような状態。

 

 

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で、石井で買ったのだけど、石井に買収されたART Sportsにお願いしてもメーカーに送る処理をしてくれた。今回はつま先のカップ部分のラバーも交換したので総計15000円+送料500円とのことだった。大体一か月かかるという前情報だったので、自分がまず山に行かない6月の初めに出したところ、受け取ったのが6月末だった。長期間手元から離れてしまうので自分の登山計画に影響ないタイミングで出したいところ。

で、送られてきたのがこちら。当たり前だが、新品のようにピカピカのソールである。溝も復活して、雨でも岩場を安心して歩けるに違いない・・・・と思っていた。

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しばらくうれしくて、眺めていたのだがなんか左右のソールに違いがみられる。

(1) まず色が違うのだが、これは写真ではうまく表現できないので割愛。

(2) 次にわかりやすいのが左右で長さが違う。靴の内側にある上の溝をつかって左右合わせると下の溝が合わない。これは怪しいということでメジャーで全長を測定。結果3mmぐらいずれている。
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(3) もう一つ、わかりやすかったのはかかとの部分の表面仕上げだ。片方がざらざらで、片方はそうではない。

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さて、この時点では、まあ製造時期が違うのかな、本音いうと同じロットのもので合わせてくれればよかったのになあと思って位程度だった。ただ、やはり気になるのでvibramのソールに偽物が存在していないかを少し検索。
すると、、、結構事例があることが判明した。想像に難くないが中国産の偽物があり、特に5fingersシリーズのシューズで頻発しているそう。シューズ以外にもソール自体の偽物が存在しているということだった。

こうなると、ちょっと真面目にロゴの方も見た方がいいかなと思い比較することに。オリジナルのロゴはWikipediaのが一番わかりやすかったのでそこから拝借。

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結果、片方(右足)のほうのロゴ(下の画像)が怪しい・・・おそらく正規品と思われる、もう一つのロゴ(2つ下の画像)or上の画像ロゴと比較するとわかるのだけど、まずロゴの位置が上寄りになっている。bのフォントも正規品であれば下に少し棒が突き抜けるはずなのだが、それがない。もう少し細かく言うとmも一番右側の縦線が膨れている感じで本来のロゴと違うように見える。ネットで調べた限りだとmのフォントがパッと見わかるぐらいに違うことが多いようだが、mは正直言われれば気が付くかな程度のレベルなので、今回はまた違う種類の偽物なのかもしれない。

いかんせん、同じはずのソール同士のロゴがここまで違うのはメーカーとしてもまずやらないと思うので黒ではないかと疑う。

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こちらが正規品と思われる方。写真でちゃんと比較してみると違いが見えてきてしまった。

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とはいえ、私はただの素人なのでこれが本当に偽物かどうかまだわかってません。とりあえずArt Sportsに連絡してメーカーで確認してもらえる手筈となりました。
ソールのメーカーでの流通ルートは小売り向けとは違うので偽物が入ることはまずない+メーカーも偽物を入荷してはいないと言っているそうですが、一応の確認はしていただけるそうです。

真摯に対応をしていただける姿勢にはすごくれしい限りで、代理店にも、Art Sportsさんに対しても信頼度が上がりました。

さて、また結果は後日わかり次第かきたいと思います。どうなるやら・・・

っていうか、このままだと今年の夏の山行けなくなってしまう!
fakeなら直してほしいけど一か月かかるのはさすがにさみしいなあ

 

後日談

結局、先に言われた通りソールそのものは流通ルートがメーカーと小売りでは違うため、偽物が入る可能性はまずないという回答でした。ロゴが怪しいのも、底の表面処理が違うのもロットが違うのでしょうという形で連絡を受けました。
正直、新品張替えでお願いしても在庫から出てきてしまっているんだなあとか(ソールは加水分解する生モノなのでできる限り製造直後を使ってほしい)、腑に落ちないところもありますが、これにて納得することにしました。
その後2年ほど使っていますが特に問題は起こっていません。ただ、ソール張替えはアウターが完全、革の場合で長く使いたいとかでもない限り買い替えたほうがいいなというのが正直な感想です。特に防水周りがどれだけ頑張って防水処理を施しても新品だったころの安心感に戻ることはありません。長期縦走する場合には、あらかじめファブリック部分に防水処理をしっかりして、最初の数日だけ水をはじいてくれたけど、そのあとは全く防水性能を発揮してくれなくなってしまいます。新品だったころは乾けばある程度復活していたので。

 

 

第22回星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン (2016)

国内でも屈指の大会に数えられる野辺山のウルトラマラソンに参加してきました。もともと走るよりも登山のほうが多いので、今回はゴールデンウィークは5泊の縦走に負け、週末は1泊テント登山の誘惑負け、ほぼ練習せずで参加となってしまいました。練習らしい練習は大会一月前の40kmと三日前の20kmぐらい・・・

もともと、すごく厳しい大会だ!ということは聞いていたので「や、やばすぎるな・・・」という心の覚悟だけは十分にあったと思います。

大会前日は朝九時頃に新宿をスタートして二時には受付に到着。すでにたくさん人がいて、特にお店で購入するには20分ぐらい待つような列に並ばないとならないような状態でしたので、必須品は先に購入してから来た方が良さそうですね。

受付会場
受付会場

受付が終わったらそのまま大会が用意してくれた長者の森のバンガローへ。その途中で夕飯用のBBQの食材を買い込みます。野菜が安すぎて恐ろしいです。長者の森は屋内BBQスペースがあるので、そこで仲間たちと楽しく夕飯にしました。前夜祭もあるのですが、宿から会場への移動時間が長く、午前2時起きが確定していたので今回はあきらめました。

バンガローに移動し、さくっと準備して8時には寝る体制に。結局十二時くらいには起きてしまって、目を閉じているだけでしたが。相部屋なのでいびきに耐えられない私は耳栓必須です。

予定通り二時起き、三時宿出発、三時半過ぎに会場についたのですが、すでに一番近い駐車場は満杯、かなり遠いところに駐車してバスに乗って移動になりました。会場に着いたらいつものように荷物を預けて、スタートラインに並びます。スタート三十分前でもすでに結構いますね。トイレは当然のように長蛇の列です。

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では・・・スタートです。

スタートして10kmぐらいは、ロードで、平坦で本当に普通のマラソンです。美しい山々を横に長めながらのランになります。途中踏切などもありますが、5:30/kmぐらいで走っていれば引っかかることもなく走ることができるそうで、事実そうでした。

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10kmを超えると突如、足下が砂利になります。それも、こぶし大の石まで転がっている結構いやな道です。ここで、みんなペースが落ちて詰まるので人口密度が上がるので足下見えない上に足場が悪いという最悪のコンディションです。最初は1900mまで登らないといけないことがわかっていたので、とりあえず歩かないことだけ目標に頑張りました。なんとか、止まらずに1908mに到着。つらい・・・つらすぎる。まだ20kmなのに、もう50kmは走った気分だ。IMG_20160522_065800 (Large)

さて、ここから一気に400mぐらい下ります。一旦下りの途中で砂利道が終わります。そして、そのあとは地味に足に来る小山が二回。最初の大山超えたからって油断してはいけません。この二つを超えて初めて本格的に下ることになります。また、一回砂利道なくなりましたが、途中で復活するのでこれまた注意です。覚悟があるのとないのとでは精神的ダメージに差が・・・

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これは最初の山からの下りの写真ですね。砂利道が終わった直後くらいかな。相変わらずの美しい景色を長めながらの走りになりますが、足はすでにだいぶ痛い・・・

小山二回目の途中で35km地点、温泉付きエイドになります。この大会三カ所温泉に入る場所があるのですが完湯した人(でも71kmリタイア・・・おいっ)によると一番最初の温泉が一番良いそうです。疲れも癒えすぎて入りすぎたとのこと(笑)

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自分は入ってる余裕はなさそうだったのでひたすらお汁粉食べて出発しました。このエイドまでは、なるべく登りは走り続けましたが、ここからの登りはついに歩いてしまいました。
峠を越えると、本大会最長の下りに入ります。時間はすでに十時を越えていて、外気温はどんどん上がり、日差しも強くなっていきます。エイドのたびに頭から水かぶってました。

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やっとフルマラソン終了。この少し前が、デポできるエイドでした。

 

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下りに下ってついた先が、50kmぐらいの小学校のおそば屋さんじゃなくてエイドです。美味しいおそばを何度もおかわりして、ここから少し登り基調になるので気合いを入れ直します。

54kmあたりから折り返しのあるコースを通ります。右側を颯爽と早い人たちが駆け抜けます。10kmぐらいの差までであれば被るので仲間に会っておーいと呼びかけあえる場所です。これはこれでうれしい。けど、微妙に走れる坂のせいでこれまた辛い(笑)

 

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折り返す59km地点では少し大きめのエイドがあります。しばらく登り基調でしたがここから5kmほどはすこし下る感じに変わります。すこしね。。。この折り返し帰り道も仲間にたくさん会えるので楽しいです!

で、二番目に大変な馬越峠に突入します。ここは自分の周りは歩いている人が多く、少し走るだけでごぼう抜き状態でした。70km近く走ってきてこの坂は・・・

必死に登り続け、ついに頂上に着いたときはもう足がぼろぼろ・・・でもなく。どうも登山で一日中縦走を続けていたのが効いたらしく、ここに来て周りをがんがん抜くようになりました。抜かれる対抜くだと1:20ぐらいの感じ。

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馬越が終わったので、後はがーっと下って少し登るだけ!下るのはすこぶる楽しい。
6分切れるぐらいのペースで10km近く走れるなんていつのころだったか・・・あっ十時間前か

ちなみに、自分はそうでもなかったんですが、ここの下りはさんざん使った足をいつまでたってもつかないエイドまで走る(ここのエイド間隔は一際長い)ので、結構しんどかったという人が多かったです。

 

辛すぎて写真がありませんが、90kmからが最後の地獄です。市街地を抜けて、平坦が終わってしまい最後の登りに突入します。早速、坂が始まり今残ってる足では走れません・・・2kmぐらいは歩いてしまいました。そこからしばらくは緩やかな上り下りなので気合いと根性で走ります。ここも歩いている人が多く走ると抜くことができるので少しモチベーションも上がります。が、遮るものが何もない中で容赦なく太陽が照りつけるのでどんどん体力が奪われていきます。

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あと4kmまできました。目の前に見える坂を登ってさえしまえば、もう大変な坂はありません。頑張ります!

残り3kmではゴールの放送の音が聞こえてきますが、3kmの看板は偽物ではありません。ここから迂回して走らないといけないのです。前情報で聞いていたのでぬか喜びしないで、走り続けます。沿道の応援がすごくうれしい時間帯です。

 

そして・・・・無事ゴールすることができました!

記録的には12時間10分ぐらいでさぼりんしてた割には上出来すぎでした。特に後半でやたらと抜けたのは、やはり縦走で12時間とかを20kg越の荷物でこなしていたのが効いたのかなと思います。それと、今回というか毎回なんですが、常に水分をとらないと倒れる人なので2Lのハイドレをもって走っていました。一番暑い中盤はエイドの間隔が5kmぐらいで30分おきにしか水分補給ができないため、自分にはハイドレなしでは耐えられなかったと思います。暑すぎるときに、定期的に水分が取れるようにしておくのも野辺山ウルトラの攻略には必要かなと思いました。大きめザックでバシャバシャ言いながら走っていたので、周りが声かけてくれるのも利点かも(笑)

 

ウルトラマラソンとして見たときに、野辺山は非常に楽しいしエイドも充実していると思います。恐らく、ある程度の采配が各エイドに任されているらしく、それぞれが個性があって、こんなのがあるんだと思うようなものもあってうれしかったですね。結局どこも入れませんでしたが温泉があるのも特徴的だと思います。

国内で最も厳しいとまで言われることもある野辺山ウルトラですが、他のウルトラにはない楽しさと厳しさと達成感があり参加することができて、すごく良かったと思っています。運営の方々、ありがとうございました!

 

最後に、パンフレットの高低表だと少し甘めに出ているので実際にGPSでとったグラフを載せておきます。これが真実の姿です。小さい上り下りも覚悟できるのではと思います。

 

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