Thinkpad13って結構いいよ

Thinkpadの中でも最廉価機のThinkpad13。
おそらく自分も自ら選定して買うことはなかったと思うのだけど、2016年に仕事でType-C搭載機種が必要だったので購入。
廉価ということで筐体は天板がプラスティッキー、ヒンジは銀色に塗装(しかもはみ出ていたりして雑)なだけ、電源ボタンは電源LEDがなくてボタンからはるか離れたThinkpadロゴの赤色LEDが光る。と往年のThinkpadを知っていると高級感のなさにはがっかり。といっても2016年あたりはThinkpad X1 Carbonですら天板のピーチスキン加工がなく同じくがっかりだったのだけど。

ところが、実はこれ以外に文句をつけようと思っても、特に思い当たることがないのである。CPUのラインナップはしっかりi3,i5,i7まで用意されているし、メモリはなんと2つともスロットになっているので32GBまで搭載可能(日本の仕様表には16GBとかいてあるけど普通に32GB認識される)。キーボードもしっかりThinkpadな打ち心地。初代X1 Carbon(キーボードの評判は良い)を普段使っていたのだけれど、勝るとも劣らないレベルだ。重さはこの大きさでは重めな1.4Kg(実測は記載の1.44kgより軽い)だけど、実はT470sとか比較しても僅か70gの差なのである。堅牢性にパラメーターを振っているThinkpadシリーズは、少し重めなのでここは妥協できる部分ではないだろうか。
さらに、インターフェイスとしてType-C、USB-Aを3ポート、フルサイズのHDMIを持っている。一点注意が必要なのはほかのシリーズとは違いThunderboltと互換性のあるType-CではないのでPCI-Express接続を要求するグラボの接続などはできない。しかし、そのほかの映像出力やType-C電源を介しての充電はできるので特殊な用途でない限り困ることはないだろう。
ドッキングコネクタもOneLink+を持っているので、拡張性に不足を感じることもない。

スペック的にも結構普通にというか、軽量性を求めて削っていった上位機種と比較してもレガシーは十分、そしてこれから標準化が進むであろうType-Cも搭載、さらにT4x0sもCarbonも出来ない32GBメモリ搭載ができてしまうので劣るどころか少しマシなぐらいではないだろうか。スペックが実はそんなに悪くないということが分かったところで、Thinkpad13の最大の利点、価格である。

2017年モデルで、コスパのいいところでオフィスワークを快適にこなせるレベルで組んでみた。
CPUはi5、メモリは8GB、SSD256GB、液晶はFHDの1920×1080にしてみたところ86,832円と全く10万円に届かないお値段である。ちなみにi7にしても99144円である。これと同じ構成をX1 CarbonとかT4X0sで実現しようとすると、軽く10万円は超えて15万円よりのお値段になってしまう。

というわけで、全然まともにレビューされたページを発売から2年たった今でも見かけないので書いてみました。Thinkpad13意外に使い勝手がいいのです。そして、コスパは最近のThinkpadシリーズとしては最強と言っていいでしょう。コスト的に選択するのも勿論、初めてお試しで触ってキーボードとかトラックポイント、筐体の堅牢性、液晶ヒンジ開閉等の良さに気が付くモデルとしてもお勧めできます。十年以上ThinkPadのTシリーズかXシリーズしか使っていない私がThinkpad13で妥協と思うのは外観だけでした。

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