全く題名通りの内容ですが、四年ほど使った登山靴もついに限界に来たと判断し、ソールの張替に出しました。よく寿命は五年ほどといわれますが、例年5月に一週間、八月に一週間、その他1-2泊の登山をよくしているので年間20-30日ぐらい使っているから、4年間で100日ほど使ったことになり、まあ妥当な期間働いてくれたと思う。
写真を撮り忘れてしまったのだが、特にミッドソールの劣化と底のかかとのラバーの摩耗がひどく、溝がほぼなくなってしまっていた。ミッドソールはいわゆる加水分解と思しき状態で、これまた、かかと付近がぽろぽろ崩れるような状態。
で、石井で買ったのだけど、石井に買収されたART Sportsにお願いしてもメーカーに送る処理をしてくれた。今回はつま先のカップ部分のラバーも交換したので総計15000円+送料500円とのことだった。大体一か月かかるという前情報だったので、自分がまず山に行かない6月の初めに出したところ、受け取ったのが6月末だった。長期間手元から離れてしまうので自分の登山計画に影響ないタイミングで出したいところ。
で、送られてきたのがこちら。当たり前だが、新品のようにピカピカのソールである。溝も復活して、雨でも岩場を安心して歩けるに違いない・・・・と思っていた。
しばらくうれしくて、眺めていたのだがなんか左右のソールに違いがみられる。
(1) まず色が違うのだが、これは写真ではうまく表現できないので割愛。
(2) 次にわかりやすいのが左右で長さが違う。靴の内側にある上の溝をつかって左右合わせると下の溝が合わない。これは怪しいということでメジャーで全長を測定。結果3mmぐらいずれている。
(3) もう一つ、わかりやすかったのはかかとの部分の表面仕上げだ。片方がざらざらで、片方はそうではない。
さて、この時点では、まあ製造時期が違うのかな、本音いうと同じロットのもので合わせてくれればよかったのになあと思って位程度だった。ただ、やはり気になるのでvibramのソールに偽物が存在していないかを少し検索。
すると、、、結構事例があることが判明した。想像に難くないが中国産の偽物があり、特に5fingersシリーズのシューズで頻発しているそう。シューズ以外にもソール自体の偽物が存在しているということだった。
こうなると、ちょっと真面目にロゴの方も見た方がいいかなと思い比較することに。オリジナルのロゴはWikipediaのが一番わかりやすかったのでそこから拝借。
結果、片方(右足)のほうのロゴ(下の画像)が怪しい・・・おそらく正規品と思われる、もう一つのロゴ(2つ下の画像)or上の画像ロゴと比較するとわかるのだけど、まずロゴの位置が上寄りになっている。bのフォントも正規品であれば下に少し棒が突き抜けるはずなのだが、それがない。もう少し細かく言うとmも一番右側の縦線が膨れている感じで本来のロゴと違うように見える。ネットで調べた限りだとmのフォントがパッと見わかるぐらいに違うことが多いようだが、mは正直言われれば気が付くかな程度のレベルなので、今回はまた違う種類の偽物なのかもしれない。
いかんせん、同じはずのソール同士のロゴがここまで違うのはメーカーとしてもまずやらないと思うので黒ではないかと疑う。
こちらが正規品と思われる方。写真でちゃんと比較してみると違いが見えてきてしまった。
とはいえ、私はただの素人なのでこれが本当に偽物かどうかまだわかってません。とりあえずArt Sportsに連絡してメーカーで確認してもらえる手筈となりました。
ソールのメーカーでの流通ルートは小売り向けとは違うので偽物が入ることはまずない+メーカーも偽物を入荷してはいないと言っているそうですが、一応の確認はしていただけるそうです。
真摯に対応をしていただける姿勢にはすごくれしい限りで、代理店にも、Art Sportsさんに対しても信頼度が上がりました。
さて、また結果は後日わかり次第かきたいと思います。どうなるやら・・・
っていうか、このままだと今年の夏の山行けなくなってしまう!
fakeなら直してほしいけど一か月かかるのはさすがにさみしいなあ
後日談
結局、先に言われた通りソールそのものは流通ルートがメーカーと小売りでは違うため、偽物が入る可能性はまずないという回答でした。ロゴが怪しいのも、底の表面処理が違うのもロットが違うのでしょうという形で連絡を受けました。
正直、新品張替えでお願いしても在庫から出てきてしまっているんだなあとか(ソールは加水分解する生モノなのでできる限り製造直後を使ってほしい)、腑に落ちないところもありますが、これにて納得することにしました。
その後2年ほど使っていますが特に問題は起こっていません。ただ、ソール張替えはアウターが完全、革の場合で長く使いたいとかでもない限り買い替えたほうがいいなというのが正直な感想です。特に防水周りがどれだけ頑張って防水処理を施しても新品だったころの安心感に戻ることはありません。長期縦走する場合には、あらかじめファブリック部分に防水処理をしっかりして、最初の数日だけ水をはじいてくれたけど、そのあとは全く防水性能を発揮してくれなくなってしまいます。新品だったころは乾けばある程度復活していたので。